予防処置について
お口をきれいな状態に保つには、日々のブラッシングが非常に重要です。
しかし、歯並びが悪いために歯ブラシが届かなかったり、丁寧に磨けていなかったりする方が少なくありません。
むし歯や歯周病になったら治療すればよいと思う方もいらっしゃいますが、それでは歯を削ったり抜いたりすることになるため、口とバランスが崩れてしまいます。
当院では、予防の重要性をお伝えしたうえで、定期的に歯のメンテナンスやブラッシング指導を受けていただくことを推奨しております。
定期的にお越しいただくことで、結果的にむし歯や歯周病の早期発見・早期治療にも繋がります。
また、お子様の歯は小さくて弱いため、3ヶ月に1回ほどのペースでメンテナンスに通っていただくことが理想です。
歯の染め出しで歯磨きが不十分な箇所を知っていただき、ケアの質の向上をサポートいたします。
また、デンタルフロスや歯間ブラシなど、セルフケアの質が高まるグッズのご紹介や、歯質を強くするフッ素塗布なども行えますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
予防歯科が大事な理由
予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、未然に防ぐためにセルフケアや歯のメンテナンスをすることです。
自宅で行うセルフケアと、歯科医院で受けるプロフェッショナルケアを組み合わせることで、健康な口腔内を保ちやすくなります。
プロフェッショナルケアとセルフケアの両方が必要なことは、スウェーデンの歯科医師が最初に提唱しました。
そして、スウェーデン政府が歯科医院での予防歯科の受診を義務化した結果、70歳の時点で平均21本もの歯を残せるようになったのです。
美味しく食事をとるためには、20本の歯が必要といわれているため、日ごろから予防歯科の意識を持つことをおすすめします。
定期的メンテナンスについて
当院では、むし歯や歯周病のリスクを下げるべく、次のようなメンテナンスを実施しております。
むし歯のチェック
むし歯は、歯の表面だけではなく、歯と歯の間、歯と歯茎の間、歯の裏側など見えづらい部分にも発生します。
そのため、歯科医院で定期的にむし歯の有無を徹底的に調べることが大切です。
歯ぐきのチェック
歯周病にかかると、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)が深くなります。
歯周ポケットの深さからは、歯周病の進行状態がわかるため、定期的にチェックすることが大切です。
歯垢や歯石を取る
むし歯・歯周病の原因の歯垢と歯石を取り除きます。
日々の歯磨きでは、歯垢を十分に落とせない場合があります。
また、歯垢が石のように硬くなった歯石は、歯磨きでは取り除けません。そのため、歯科医院で定期的に取り除く必要があります。
粘膜の病気チェック
口の中の粘膜や舌、唇、口角などにできる口内炎、口腔がんや舌がんなどの病変を調べます。
口腔内を目で見たり触れたりすることで、早期発見できます。
ブラッシング指導
歯と歯の間や歯の裏側など、すみずみまでケアできていないとむし歯や歯周病のリスクが高まります。
ブラッシング指導では、個々で異なる歯並びや歯磨きのクセを踏まえ、歯ブラシやフロス、歯間ブラシの使い方をアドバイスいたします。
歯科相談
むし歯や歯周病のほか、顎の痛みや食べること、飲み込むことなど、さまざまなお悩みに対応しております。
要介護者のお口のケア、お子様の歯並びなど、どのようなことでもご相談ください。
予防歯科メニュー
PMTC
PMTCは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略称で、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具で歯を清掃する処置のことです。
セルフケアでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。
エアーフローマスター(歯面清掃用器具)
歯の表面には、たばこのヤニや茶渋などの着色汚れが付着します。
エアーフローマスターは、着色汚れや歯垢をジェット噴射で取り除く器具です。
歯周ポケットにたまった歯垢や歯石も落とせます。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯質を強化するフッ素を歯に塗る処置です。
歯から溶け出した成分が歯に戻る「再石灰化」を促せます。
また、細菌の活性化を抑える働きもあるため、定期的に受けることでむし歯予防に役立ちます。
TBI(ブラッシング指導)
ブラッシング指導では、日々の歯磨きの質を高めるために、歯科医師や歯科衛生士がセルフケアの方法をアドバイスいたします。
自己流のブラッシングで落とし切れていないところを確認したうえで、適切なブラッシング方法をお伝えしますので、セルフケアの質が高まります。